名言メンターが残した言葉
一夜にして成功するには十六年という厳しい歳月が必要だった。
今日の名言メンター
ニック・ノルティ
エピソード
「好きなことを仕事に!」
まるで流行りフレーズのようによく耳にする言葉です。
必ずと言っていいほど、書店の平積みの中にはそんな本が置かれていますよね。
ボクも「好きなことをして、好きなように生きる」をテーマに様々なお話をお伝えしています。
そんな立場として、あなたに知っておいていただきたいことが一つあります。
「好きなことを仕事にすること」
は、色んな書籍や人が言うほど
「簡単ではない」
ということ。
「やってみたけどうまく行かない、こんなのダメだ…」
1年も続けないうちに音を上げる。
いやいや、1ヶ月も経たずに音を上げるケースもあります。
ちょっと試して結果が出ないから、これはダメ。
これは自分には合わない。
もっと良いものがあるはず。
そして違う手段に手を出す。
ちょっと試して結果が出ないから、これもダメ。
これも自分には合わない。
きっともっと良いものがあるはず。
そしてまた違う手段に手を出す。
こうやって「合わない」と思う選択を繰り返していきます。
自分に合うものを探していくことには何の問題もありません。
いろんなものにチャレンジして、いろんな経験を積み重ねていくことは、むしろ人生にプラスに働くでしょう。
問題は「手段ではなく本質にあることに気付いていない」ということです。
うまくいっている人を見て、いとも簡単にそれを成し遂げられるものだと錯覚している。
ここに問題があります。
ちょっとうまくいかないからといって「これはダメだ」と諦めてしまいます。
簡単にうまくいくと思っているから簡単に諦めてしまうんですよ。
簡単にうまくいくならガイドなんて必要ないし、みんな実現してるはずです。
では「成功した人たち」はどうだったのでしょうか?
- ゴールデングローブ賞を取るのに16年かかったニック・ノルティ。
- KFCのカーネルサンダースは初めてのFC店を得るのに千回断られた。
- ウォルト・ディズニーが7回も破産していることは有名。
脚光を浴びてからの成長は目を見張るものがあるので、見えている輝かしい「光の面」にフォーカスしてしまい、いとも簡単に成功したように錯覚します。
その裏側の長い準備期間と数えきれない「うまくいかなかったこと」、すなわち「影の面」には目を向けるどころか、そもそも気付いていません。
何でも「簡単にうまくいく」というのは大きな誤解です。
「必ずうまくいく」と自分を信じることはとても大切です。
しかし、
- 何を差し置いても実現しようとする熱意
- 何があっても諦めずにやり遂げる意思
- それらに伴う行動
うまくいかなくても諦めずに自分を信じてやり遂げる力があってこそ「うまくいく」のです。
いかに「本気」であるかが結果を左右することを忘れないでください。
諦めた瞬間に「うまくいかない」が失敗として確定します。
でも諦めない限りそれはまだ失敗ではなく、その先には必ず成功が待っています。
ただ残念ながら、これは自分で経験しないと分からないんですよね。
他人に言われても「そんなこと言ったって…」と素直には受け取れません。
だから「うまくいかない」を味わい、それを失敗と捉えず、自分を信じて継続し、「うまくいく」を経験することが大切なんです。
「うまくいかないこと」ってとても大切なことなんです。
「うまくいかないこと」が「うまくいくための過程・道筋」なんだと思えたら歓迎することもできるでしょう。
物事を成し遂げるには時間がかかります。
お金と同じで時間がかかります。
ギャンブルで勝って一夜で財を築くように、短期間で成し遂げられた人はラッキーだったわけです。
成功まで長く時間がかかる前提で取り組んでいたなら、早く成功すればラッキーだったと思えるし、時間がかかっても当たり前だと思えます。
これが続ける力である「継続力」にもつながり、成功へと導いてくれるのです。