ジョージ・パットンの名言に教えられた完璧主義では上手くいかない理由

心を揺さぶる名言メンター

名言メンターが残した言葉

今日の良い計画の実行は、
明日の完璧な計画の実行に勝る

今日の名言メンター

ジョージ・パットン

エピソード

以前、起業の相談に来られた方がおられました。

その方は

「できるだけ早く事業をスタートしたい。でも絶対に失敗したくない。

とおっしゃります。

今まで学校の成績も良く、親の期待にも全て応えてきて、ここで失敗するわけにはいかない。

だから色んな「うまくいっている人」に経験や計画の立て方を聞いて、「完璧な計画」を立てようとしているんだそうです。

そこでボクはお伺いしました。

「なるほど。それでその「完璧な計画」はいつ出来るんでしょうか?そしていつ実行に移すんでしょうか?」

少し憤慨されながら返された回答は

「分かりませんよ。だからこうやって聞いて回っているんです。」

お気持ちはよくわかります。

ボクだって失敗はしたくないですし、できるだけ上手く、効率良く物事を進めたいと思っています。

しかしよく考えてみてください。

一生懸命計画を立ててる時点では、一歩も、1mmも、夢の実現には近付いていません。

実現に近づいているようで、実は少しも近づいていません。

そればかりか「完璧な計画に執着するあまり、計画を立ててる間に状況が変化し、完璧になるはずの計画が、気付いたら陳腐なものになっていた…」なんてことはよくある話です。

何の障害もなくまっすぐゴールに続く道はそうそうありません。

まっすぐ進むよう完璧に計画しても、障害にぶつかり、想定外の状況に陥り、道を誤り、計画通りに進めず左右に逸れてしまうことは少なくありません。

そもそも全ての可能性を想定することなんて容易ではありません。

そう考えられたら完璧な計画を目指すことが無意味だと分かるでしょう。

ではどうすれば良いのか?

答えは、

今ベストだと思えることを、今すぐ実行する。

思慮深く計画することは大切です。

しかし完璧を求めるがために実行が遅れて結局実現が遠のくとすれば、それは期待する結果だと言えるでしょうか?

完璧にこなすことが目的ならそれも良いのですが、実現が目的なら如何に前に進むかが全てです。

ミケランジェロは完璧な作品を追求したと言われますが

「芸術を極める秘訣は切り上げ時を見極めることだ。」

なんて言葉も残しています。

追い求めればキリがない。

早く前に進む方が、鈍足の完璧よりはるかに早く満足度の高い結果に辿り着けます。

完璧主義は先送りの原因だとも言われますしね。

先に進められるなら失敗なんて何てことはない。
むしろ学びの宝庫だったと気づくでしょう。

要は捉え方です。